今年度、道後ゆうでは様々な施設内研修を実施しています。
これまでに「口腔ケアセミナー」、全職員参加の「虐待防止研修」、「アンガ-マネジメント研修」など、そして今回は、10月16日、11月6日の2日間、松山市民病院の日本救急医学会認定講師の医師・看護師を招いて「一時救命救急講習会」を実施しました。
まず始めに、救命処置の重要性(まずは命を救う救命が優先、救急車は平均で8分掛かるので到着までに何をすることが大切か)などを学びました。
続いて、グループに分かれて、実際に胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸(バッグ・バルブ・マスク)を使用した心肺蘇生を体験しました。
倒れている人を発見した時は、まず意識があるかどうかを確認し、反応がなければ、周囲の人に「人を集めてください!AEDを持ってきてください!119番してください!」と声をかけます。
胸骨圧迫は、位置を確認し、十分な強さと、速さで絶え間なく胸骨を圧迫することが最も大切と言われています。
圧迫の強さは胸が5cm沈むまでしっかり圧迫することがポイントです。速さ、強さに驚いた職員もいました。
バッグ・バルブ・マスクは、顔との間に隙間ができないようにしっかりと固定し、酸素を送り込みます。
実際にやってみると結構難しい!!
AED(自動体外式除細動器)も使ってみました。
「ペースメーカーを入れている場合は?」、「身体が濡れていたらどうすればいいか?」など、積極的に質問していました。
AEDは電源を入れ、音声に従えば誰でも容易に使うことができる機器です。その場に居合わせた人がすぐに使用すれば、救命率はかなり高くなり、命を救うことができます。
職員から「より現場に即した救命処置を学びたい!!」という声もあり、実際に道後ゆうの浴室で、事故があった場合などを想定した処置方法も教えてもらいました。
今回の講習に参加し、「心肺蘇生(心臓マッサージ)」+「AED」の効果と重要性を改めて実感しました。教えていただいたことを職員全体で共有し、いざという時、命を守るために迅速な対応ができるようにしたいと思います。
今後も職員の声を聞きながら、実践に活かせる講習などを実施していきます。
今回講習をしてくださった松山市民病院の皆さん、本当にありがとうございました。