愛媛県の100%出資により設立された社会福祉法人です。したがって、民間法人ではありますが、公共性の高い法人です。
昭和47年に設立され、主に障がい者福祉の分野で長い伝統と実績があります。
次のような事業を通じて、障がい者等が自立した生活を営むことができるよう、また、就労やスポーツ等を通じて社会参加が促進され るよう支援しています。
- 障がい者の入所・通所による生活や就労の支援、訓練、相談支援などを行う7つの施設・事業所の経営
- 愛媛県の指定事業者として、障がい者への情報支援やスポーツ・レクレーション指導、母子世帯への支援などを行う4つの県立福祉施設の管理運営
- 厚生労働省や愛媛県からの委託による障がい者の就労に向けた相談支援事業
- 障がい者スポーツの振興に関する事業
このように多彩な事業を実施していること、中でも、障がい者の就労に向けた相談支援やスポーツ振興に取り組んでいることは、愛媛県社会福祉事業団の大きな特徴となっています。
このほか、すべての施設・事業所が合同して毎年秋「ほほえみフェスタ」を開催し、地域住民や子ども連れのご家族など多くの方々に来場いただき、交流を通じて福祉への理解促進等に努めています。
また、各施設においても、地域住民の方々との交流イベントや地域貢献の取組み(お年寄りを対象とした買物支援や地域の清掃など)を行っています。
愛媛県社会福祉事業団が経営、管理運営している施設・事業所は、松山市内と東温市内にあります。
法人本部は、松山市道後町の愛媛県身体障がい者福祉センター内にあります。
入所・通所の施設や相談支援の事業所は、主に身体機能や知的機能等に障がいのある方々にご利用いただいています。
また、点字や手話等による情報支援については、視聴覚に障がいのある方々にご利用いただいています。
愛媛県社会福祉事業団には総勢300人弱の職員がいます。主な職種は次のとおりです。
- 利用者の日常生活の支援や就労に向けた支援等を行う支援員、介護員、世話人など
- 利用者の健康管理や栄養管理等を行う看護師、栄養士、調理員
- 機能訓練や聴能訓練を行う理学療法士、作業療法士、言語聴覚士
- 法人経営や経理等の事務に携わる事務員
いわゆる正規職員には、雇用形態により「総合職」と「特定職」の区分があります。「総合職」は、施設間の異動があり、キャリアを積んで将来的にリーダーや管理職になることが期待されます。
これに対し「特定職」は、原則として異動がなく、特定の施設で特定の業務(支援や介護など)に従事していただきます。
個々の職員のライフスタイルやキャリアに対する考え方などにより働き方が選択できる仕組みとしています。
愛媛県社会福祉事業団は愛媛県により設立された法人ですので、「総合職」職員の給与や休暇などの勤務条件は、基本的には愛媛県職員に準じています。定期昇給制度があることや育児休業を子どが3歳になるまで取れることなどは、愛媛県職員と同じです。
ただし、愛媛県職員とは業務内容が異なることなどから、一部の施設・職種において交代制勤務があるなど勤務条件が異なる点もあります。
「特定職」にも平成31年度から定期昇給制度を導入することにしています。
その他の職員についても、順次、処遇改善を行っています。
時間外勤務の縮減や休暇取得の促進等に取り組んでいるほか、育児などの個別事情にも可能な限り配慮し、職員の仕事と生活の両立(ワーク・ライフ・バランス)を支援・推進しています。職員が働きやすい職場づくりを進めています。
新任、中堅、リーダーといった階層ごとに、基礎的な研修を実施しています。特に新規採用時には、配属先において上司や先輩によるOJT(仕事を通じた研修)を丁寧に行います。
このほか、専門機関で実施されている利用者支援や介護のスキル等に関する研修、サービス管理責任者研修、相談支援従事者研修などへも毎年多くの職員を派遣し、受講してもらっています。
このような人材育成システムにより、職員のキャリアアップを支援し、働きがいのある職場づくりを進めています。